リース取引の会計処理とは?わかりやすく解説!(後編)

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は簿記2級におけるリース取引について〜後編〜です。

後編では、前編で解説したファイナンスリースとオペレーティングリースの会計処理をそれぞれ具体例に基づき解説していきます。

ファイナンスリースはとっつきづらいですが、これが理解できるとかなり強みになります。しっかり理解していきましょう!

ファイナンスリース

①ファイナンスリース〜何で資産と負債両建てなの?〜

ファイナンスリースは前編で、

どうやらリース資産とリース債務を計上するらしい

と解説しました。

ここで疑問なのが、何で資産と負債を両建てしなければいけないのか?という点です。

まず、資産側ですが、ファイナンスリースの要件を思い出してみましょう。

・ノンキャンセラブル

・フルペイアウト

簡単に言うと、

「リースって言ってるけど途中で解約も出来ない(=ノンキャンセラブル)し、壊れた時の修理代とか負担しないといけない(=フルペイアウト)契約だから実質ウチの資産じゃないの?」

という取引でしたね。

実質的に「ウチの資産」と言うことは、会計上資産を購入しているとみなされるため、会計処理上は資産(=リース資産)を計上しないといけません。

次に負債側ですが、リース取引の会計処理では、リース会社に借金をして、そのお金で資産を購入したという風にみなし、借入金(=リース債務)も計上します。

 

・リース資産→実質購入と見なされ、資産計上しなきゃいけない

・リース債務→リース会社からの借入と見なされ、負債計上しなきゃいけない

をしっかり覚えておきましょう。

②ファイナンスリース〜利子込み法、利子抜き法って何?〜

簿記2級のファイナンスリースには利子込み法利子抜き法が存在します。

この「利子」は、前述の「リース債務」に関係するものです。わかりやすく普通に借入をした時を考えてみましょう。

通常、人からお金を借りる時は「利子」が発生します。例えば、100円借りて年1%であれば1円ですね。

では、今回のリース債務の性質は何でしたでしょうか。そう、「借入」です。よって、資産/負債計上したリースに利息が含まれている。と考えるのが利子込み法、含まれていないものが利子抜き法です。

・リースは借入と一緒。借入には利子が付き物

・リース資産/債務の金額に利子を含むのが利子込み法、含まないのが利子抜き法

です。覚えておきましょう。

③ファイナンスリース〜利子込み法の会計処理〜

では、具体例に沿って、実際に仕訳をしてみましょう。ファイナンスリースは難しそうですが、基本的には他の仕訳と同様、決まった通りに仕訳をすればいいだけです。

Ex.車のリース契約をした。条件は以下の通りである。

リース期間5年

見積現金購入価額1,000円

年間リース料300円

リース料総額1,500円

利息相当額500円

まずはの用語の意味です。ここを理解しないと間違えますのでしっかり覚えておきましょう。

見積現金購入価額 借りる予定のリース資産を外部で普通に買ったらいくらぐらいか?という金額(=利子抜き法のリース総額)
リース料総額 借りる予定のリース料の総額。見積現金購入価額に対して、リース会社の取り分である利子を含んだ金額(=利子込み法のリース総額)
利息相当額 リース料の総額と見積現金購入価額の差額(=利子)

では、早速仕訳を切っていきましょう。まず、利子込み法からです。

利子込み法の場合、リース会社の手間賃を含んだリース料の総額がリース資産/債務の計上額になります。

リース契約時

リース資産1,500 リース債務1,500

リース料支払時

リース料の支払(=リース会社への借入の返済)をする際には、当初計上したリース債務を取り崩していきます。

リース債務の取崩額→支払うリース料300

リース債務300 当座預金300

決算時

そして、決算時、計上したリース資産を減価償却していきます。償却期間はリース期間です。

リース資産1,500÷リース期間5年=減価償却費300

減価償却費300 リース資産300

④ファイナンスリース〜利子抜き法の会計処理〜

では、次に利子抜き法です。

以下利子込み法と同じ問題を使います。

Ex.車のリース契約をした。条件は以下の通りである。

リース期間5年

見積現金購入価額1,000円

年間リース料300円

リース料総額1,500円

利息相当額500円

利子抜き法の場合、リース会社の手間賃を含まない見積現金購入価額をリース資産/債務として計上します。

リース契約時

リース資産1,000 リース債務1,000

リース料支払時

リース料の支払(=リース会社への借入の返済)をする際に、利子抜き法の特徴が出てきます。

利子抜き法の場合、リース債務に利子が含まれていないため、利息相当額をリース期間で按分した金額を支払利息として計上し、リース料と利息相当額の差額をリース債務から取崩します。

利息相当額500円÷リース期間5年=100円(支払1回あたりの利子)

支払うリース料300円-利息相当額100円=リース債務取崩額200円

リース債務200 当座預金300
支払利息100

決算時

そして、決算時、計上したリース資産を減価償却していきます。償却期間はリース期間です。

リース資産1,000÷リース期間5年=減価償却費200

減価償却費200 リース資産200

オペレーティングリース

⑤オペレーティングリース〜会計処理〜

オペレーティングリースはファイナンスリースと違い、とっても簡単です。

利子込み法と同じ問題を使います。

Ex.車のリース契約をした。条件は以下の通りである。

リース期間5年

見積現金購入価額1,000円

年間リース料300円

リース料総額1,500円

利息相当額500円

オペレーティングリースはファイナンスリースと違い、単なるレンタル(=費用計上)のみです。

リース契約時

仕訳なし

リース料支払時

支払リース料300 当座預金300

決算時

仕訳なし

とても簡単ですね!試験で出たら確実に取りたいポイントです。

まとめ

リースは難しい論点ですが、以下のテンプレートをしっかり抑えておきましょう。

ファイナンスリース利子込み法 →リース料総額が資産/債務計上額

契約時

リース資産xx/リース債務xx

支払時

リース債務xx/現預金xx

決算時

減価償却費xx/リース資産

ファイナンスリース利子抜き法 →見積現金価額が資産/債務計上額

契約時

リース資産xx/リース債務xx

支払時

リース債務xx/現預金xx

支払利息xx/

決算時

減価償却費xx/リース資産

オペレーティングリース →年間リース料を費用計上

契約時

仕訳なし

支払時

支払リース料xx/現預金xx

決算時

仕訳なし

 

リース取引の会計処理とは?わかりやすく解説!(前編)

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は簿記2級におけるリース取引についてです。

リースって何か聞いたことあるけど何よ?

というのが本音の方も多いはず。

ところがこのリース、簿記1級や簿記論などに踏み込むととてもたくさん問題が出てきます。基礎をしっかりと理解していないと後々大変なことになりますので、本ブログでしっかりと理解して行きましょう。

なお、

前編:「リース取引とは?」

後編:「リース取引の会計処理」

の2本立てで解説します。

リース取引とは?

リース取引とは、貸手が借手に資産を使用する権利をあげて、それに対して借手が代金を払う取引のことです。

ざっくり言うと、誰かから何かの資産を借りてお金払う取引です。

リースは主にコピー機や車などの取引でよく使われます。

会社としては、高額なコピー機や車などを購入してしまうと固定資産税がかかったり、壊れるたびに買い替えたりと面倒が多いので、誰かから借りた方が楽なんですね。

一方で、面倒引き受け代がリースの代金に含まれていることも多いため、実はリースした方が総額で見ると高いという場合もあります。

リースには3種類ある!?

簿記2級で問われるリースは、複数種類あります。以下の体系図でサクッと覚えちゃいましょう。

前編では、ファイナンスリースオペレーティングリースについてそれぞれ解説して行きます。

ファイナンスリースとは

ファイナンスリース取引とは、

リース契約を途中で解除することが出来ない(=ノンキャンセラブル)取引で、借手が使用する資産から得られる経済的利益を実質的に享受することが出来るかつ資産の使用によって発生するコストを実質的に負担する(=フルペイアウト)リース取引

のことです。

ファイナンスリースの要件として

・ノンキャンセラブル

・フルペイアウト

が挙げられます。

簡単に言うと、

「リースって言ってるけど途中で解約も出来ない(=ノンキャンセラブル)し、壊れた時の修理代とか負担しないといけない(=フルペイアウト)契約だから実質ウチの資産じゃないの?」

という取引です。

会計処理上は、リース資産リース債務をそれぞれ計上し、償却をして行きます。

詳細な会計処理については、後編で説明しますので、ここでは一旦、

・ファイナンスリースの要件はノンキャンセラブルとフルペイアウト

・どうやら資産と債務をそれぞれ計上するらしい

という理解でOKです。

オペレーティングリースとは

オペレーティングリースとは、ファイナンスリース以外のリース取引を言います。

なんか雑、、、と思うかもしれませんが、こういう規定なので悪しからず。

オペレーティングリース取引は、解約も可能ですし、修理代等の経済的コストも業者負担と言う完全なレンタルが該当しますので、支払いのタイミングでリース料を費用計上するだけのハッピーな会計処理です。

詳細な会計処理については、後編で説明しますので、ここでは一旦、

・ファイナンスリース以外のリースはオペレーティングリースだ

・費用計上だけでOK

の理解でOKです。

まとめ

リース取引の概要について解説しました。

【リース取引】 ・リースとは、貸手が借手に資産を使用する権利をあげて、それに対して借手が代金を払う取引のこと

・ファイナンスリースとオペレーティングリースがある

【ファイナンスリース】 ・ファイナンスリースの要件はノンキャンセラブルとフルペイアウト

・どうやら資産と債務をそれぞれ計上するらしい

【オペレーティングリース】 ・ファイナンスリース以外のリースはオペレーティングリースだ

費用計上だけでOK

ここのポイントをバッチリ覚えて後編に行きましょう!

固定資産の買い替えとは!?

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は固定資産の買い替えについてです。

この論点、急に出るとすごい戸惑う仕訳です。

普段は「買うだけ」「売るだけ」の問題なのに急に買い替えなんて、、と思うかもしれません。

ですが、実務上古い固定資産を売却して、新しい固定資産を買うのはよくあること。また、間違えやすいところは試験でもよく出るのが世の常です。

以下でバッチリ理解していきましょう!

固定資産の買い替えとは!?

固定資産の買い替えとは、古い資産を業者に有価で引き取ってもらって(売却)、新しい資産を買う(=購入)することです。

固定資産は使い続けると、磨耗していくため新しい資産に買い換えた方が事業上メリットがあります。

例えば車の燃費などは、年々改良されていっていますので、古い車を使い続けるより新しい車にした方がガソリン代も節約できますね。

固定資産の買い替えの仕訳

固定資産の買い替えは前述の通り、売却と購入が一緒になっているだけです。

ところが皆さん売却や購入はバッチリなのに買い替えになると急に間違えたりしちゃいます。

買い替えというワードに惑わされず、売却と購入それぞれ仕訳切ればOKです。

以下の例で見ていきましょう!

ex.車両を買い換えることにした。車両の取得価額は2,500円、減価償却費累計額は1,400円。古い車両は1,300円で引きとってもらえる。新しい車両は3,000円である。支払いは当座預金から行う。

色々数字が出てきてややこしいですね!

ただ、慌てず!時系列通りに、まずは売却から仕訳切っていきましょう。

減価償却費累計額1,400 車両2,500
当座預金1,300 固定資産売却益200

いつも通りの売却の仕訳ですね。次に、購入の仕訳です。

車両3,000 当座預金3,000

さて、2つの仕訳が出揃いましたので、合算していきましょう。

減価償却費累計額1,400 車両2,500
車両3,000 固定資産売却益200
当座預金1,700

当座預金は、相殺して借方か貸方に寄せます。

ここで多い疑問が、なぜ固定資産は相殺しないのか?という点です。

当座預金は新しいも古いもなく、1つの口座でお金が出入りしているだけですが、固定資産は古いものを手放し新しいものを取得しています。仕訳上は書きませんが実際は以下のイメージです。

減価償却費累計額1,400 車両(古)2,500
車両(新)3,000 固定資産売却益200
当座預金1,700

間違えて固定資産も相殺しないように注意しましょう。

まとめ

固定資産の買い替えのポイントは2つです。

・購入と売却の仕訳をそれぞれ切ってから合算する

・固定資産は合算しない

ポイントをおさえて効率よく点数取っていきましょうね!

 

 

経理小話⑤〜外出自粛中はメタルで異国へ〜

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日も簿記じゃなくてヘヴィメタルのお話。

実はかれこれ15年以上メタルやハードコア界隈が好きで聴いてます。

最近は、外出自粛で中々外に出れないせいか、異国情緒漂うフォークメタルにはまっています。

今日は私がはまっているフォークメタルをご紹介!!

コロナで外出できない分、外国感を自宅で感じましょう!!

※主観も含むので悪しからず。

最近ハマってるフォークメタル達

Eluveitie

スイス出身のフォークメタルバンドです。「エルヴェイティ」と読みます。

メロディックなデスメタルサウンドに様々な楽器(フルート、バイオリン、ハーディーガーディーなど)が入り、異国情緒たっぷり。

比較的キャッチーなので初めて聴く人にもおすすめです。

Fintroll

フィンランド出身のフォーク/ブラックメタルバンドです。「フィントロール」と読みます。

凶暴なブラックメタルサウンドに壮大なキーボードが絡んできます。

それとなく怖ーい感じなのに民族調のフレーズが多く、少し微笑ましいです。

Ensiferum

こちらもフィンランド出身のフォークメタルバンド。

曲名からわかる通り、「戦い」がメインフィールドです。

なので、「田舎を感じたいな〜」人というよりかは、「うおー戦うぞ!」の人におすすめ。

Equilibrium

こちらはドイツ出身のフォークメタルバンド。曲の感じはensiferumに近いですが、

この曲のように若干陽気な曲もあります。在宅勤務中疲れたら、この曲聴きながら外に出て(ノンアルコール)ビールもいいですね!(ダメか)

こちらも戦いたい人におすすめ。

Korpiklaani

こちらもフィンランド出身のフォークメタルバンド。タモリ倶楽部で空耳が紹介されるなど、日本でも有名ですよね(?)

陽気と酒と森を感じたい人はこのバンド非常におすすめです。PVも何だか楽しい気分になれます。

Flor de loto

ペルー出身のフォーク/プログレロックバンド。「フロール・デ・ロト」と読みます。

こちらは前述の戦い系メタル達と異なり、異国情緒たっぷり&クリーンボーカルのハードロックのため、

「あぁ、実家の母さん何してるかなぁ」という気分の人におすすめ。

この曲も笛の音がいい味出してます。

Bellfast

 何とこちら国産フォークメタルバンド。笛とフィドルの音がとても良い味出してます。ハイクオリティでとても聴きやすいです。

日本にいながら旅行気分になれますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか!?

随分異国情緒を感じることができたかと思います!

外出自粛大変ストレス溜まりますが、メタル聞いてスッキリしましょうね!!

固定資産の減価償却!定額法、定率法、生産高比例法の違いとは!?わかりやすく解説!!

みなさんこんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は固定資産の減価償却についてです。

固定資産を企業が購入した場合の費用計上のお話ですね。

主に定額法、定率法、生産高比例法の3つがありますが、何となく似ていてややこしいもの。

以下でしっかりと理解していきましょう。

そもそも減価償却って何やねんという人はこちら

定額法とは?

定額法とは、毎年同じ金額だけ償却されていく減価償却方法のことです。

取得原価から残存価額を差し引いたものを耐用年数で割って求めます。

以下の例で見ていきましょう。

Ex.

建物を1,000,000円で購入した。残存価額は取得価額の10%である。耐用年数は10年。間接法により処理する。

先に残存価額を求めちゃいましょう。残存価額は減価償却せず残しておく金額のことです。

取得価額1,000,000×10%=100,000

それでは仕訳して行きましょう

購入時

建物1,000,000 当座預金1,000,000

1年目の減価償却

(取得価額1,000,000-残存価額100,000)÷耐用年数10年=90,000

建物減価償却費90,000 建物減価償却累計額90,000

2年目の減価償却

(取得価額1,000,000-残存価額100,000)÷耐用年数10年=90,000

建物減価償却費90,000 建物減価償却累計額90,000

定額法は一番ベーシックかつ簡単な償却方法なので試験では確実に取りに行きたいポイントです。

定率法とは?

定率法とは、使い始めにたくさん償却を行い、徐々に償却費が減っていく減価償却方法のことです。償却率という割合をベースに減価償却を行なっていきます。

取得価額から減価償却累計額を差し引いた金額に対して償却率をかけて、減価償却費を毎期計算します。

以下の例で見て行きましょう。

Ex.

車両を1,000,000円で購入した。残存価額は0である。償却率は0.4。間接法により処理する。

今回は残存価額なしですね。早速仕訳行きましょう。

購入時

車両1,000,000 当座預金1,000,000

1年目の減価償却

(取得価額1,000,000)×償却率0.4=400,000

車両減価償却費400,000 車両減価償却累計額400,000

2年目の減価償却

(取得価額1,000,000-期首減価償却累計額400,000)×償却率0.4=240,000

車両減価償却費240,000 車両減価償却累計額240,000

注目して欲しいのが2年目の減価償却費です。1年目はストレートに取得価額に対して償却率をかけたのに対して、2年目は、1年目の減価償却を除いた取得価額に対して償却率をかけています

ここが定額法との大きな違いです。2年目以降の減価償却費は特に気をつけて計算しましょう。

生産高比例法とは?

生産高比例法とは、固定資産の利用可能総量を見積もることができる資産、車両などに使用される減価償却方法です。

車の走行可能距離を分母に、当期に走った距離を分子にして係数を割り出し、それを取得価額に乗じて計算します。

以下の例で見て行きましょう。

Ex.

車両を1,000,000円で購入した。残存価額は0である。総利用可能量は2,000km

当期に100km走行した。間接法により処理する。

今回も残存価額は0です。早速仕訳して行きましょう。

購入時

車両1,000,000 当座預金1,000,000

1年目の減価償却

(取得価額1,000,000)×当期の走行距離100km÷総利用可能量2,000km=50,000

車両減価償却費50,000 車両減価償却累計額50,000

使った分だけ減価償却という非常にわかりやすい償却方法です。こちらも試験で出たらチャンスなので絶対に取りに行きましょう。

まとめ

減価償却には主に3つの方法があるとご紹介しました。

定額法→毎年同じ金額だけ償却されていく減価償却方法

定率法→使い始めにたくさん償却を行い、徐々に償却費が減っていく減価償却方法

生産高比例法→固定資産の利用可能総量を見積もることができる資産、車両などに使用される減価償却方法

3つとも頻出論点になりますので計算ロジックをしっかりと押さえておきましょうね!!

棚卸減耗損と商品評価損の違いとは!?わかりやすく解説!!

みなさんこんにちわ!サラリーマン簿記講師です。

今日は棚卸減耗損商品評価損についてです。

この論点必ず試験に出るのに、皆さんとても苦手です。

何故ならわかりづらいから。

どっちも実地棚卸した時の損失でしょ!?

どっちでもいいよ!!

と怒る気持ちもわかりますが、ここをしっかり理解すれば得点源になります。

以下でしっかりと理解していきましょう。

棚卸減耗損とは?

棚卸減耗損とは、商品を仕入販売している会社や製造販売している会社において、記録している帳簿と実際の商品・製品の数が異なった際に使う勘定科目です。

例えば、

原価が@100円の商品 

商品の個数を記録している帳簿上300個

実際に数えてみたら270個

だった場合、減った分の30個が棚卸減耗損になります。

計算すると、30個×@100円=3,000円が棚卸減耗損として計上されます。

商品評価損とは?

商品評価損とは、実際の商品・製品の中で破損しているものについて評価額を減らすことです。

例えば、

原価が@100円の商品 

商品の個数を記録している帳簿上300個

実際に数えてみたら270個(うち10個は破損しており、評価額は@30円である)

だった場合、実際に数えた個数のうち、10個の破損分が商品評価損になります。

計算すると、(@100円-@30円)×10個=700円

が商品評価損になります。

なお、商品評価をした時に気をつけたいのが、商品が原価の金額よりも値上がりしている時です。

例えば、

原価が@100円の商品 

商品の個数を記録している帳簿上300個

実際に数えてみたら270個(うち10個の評価額は@130円である)

の場合、原価@100円より高くなっちゃってますよね?これは会計基準上、処理なしでOKです。

いつ使うの?

棚卸減耗損と商品評価損は、決算整理仕訳として行われる「しーくりくりしー」後のタイミングで使います。

なんでここで使うんだ?という方は売上原価としーくりくりしーの関係性を今一度みて見てください。この作業は、原価を計算するための手続きです。

原価は、商品をいくつ仕入れて、いくつ売って・・・というのを集計して求められますから、この商品の個数がかなり大事になってきますね。

棚卸減耗損も商品評価損も実際の商品の個数を数えたり商品の評価を行い、それによる減少を認識する作業ですので、順番としては、

「しーくりくりしー」→棚卸減耗損の認識→商品評価損の認識

という手順です。

※直接売上原価で認識する場合は上記の手順でなくてもいいのですがわかりやすくしてます。

決算整理仕訳を行う際の注意点

「しーくりくりしー」→棚卸減耗損の認識→商品評価損の認識

で処理していきますが、ここで大概の人が、引っかかるポイントがあります。

それは、しーくりくりしーをする期末繰越商品の数を、実地棚卸の金額にしてしまうというミスです。

以下の例題で実際に見て見ましょう。

期首繰越商品:10,000円

期末繰越商品:

原価が@100円の商品 

商品の個数を記録している帳簿上300個

実際に数えてみたら270個(うち10個は破損しており、評価額は@30円である)

【間違い回答】

期末繰越商品は、@100円×300個=30,000円。で、実地の棚卸の金額は、270個だから、期末繰越商品は27,000円だ!

⬇️

仕入10,000 繰越商品10,000
繰越商品27,000 仕入27,000

よーし、あとは棚卸減耗損と商品評価損を計上して終わりだ!

棚卸減耗損3,000 繰越商品3,000
商品評価損700 繰越商品700

完璧!!!

という流れで皆さん間違えます。

このやり方だと棚卸減耗損分の3,000を2回減らしてしまってますので

繰越商品の残高が合わなくなります。

【正解思考】

期末繰越商品は、@100円×300個=30,000円。

仕入10,000 繰越商品10,000
繰越商品30,000 仕入30,000

よーし、あとは棚卸減耗損と商品評価損を計上して終わりだ!

棚卸減耗損3,000 繰越商品3,000
商品評価損700 繰越商品700

完璧!!

これが正解です。

まとめ

棚卸減耗損と商品評価損を正しく理解することで、試験で得点源になります。

棚卸減耗損=帳簿の金額と実際の金額の差

・商品評価損=破損などした商品の破損分の金額

・使う場所=「しーくりくりしー」のあと

是非覚えてくださいね!

前払費用と未払費用の違いとは?

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今回は前払費用と、未払費用についてです。

費用」と同じ言葉が使われているので、混同してしまいがちですが、ここを放っておくと大変!!!試験ではほぼ確実に出題されます。そんな2つの科目について、今回は学んでいきましょう。

1.前払費用とは?

前払費用とは、継続してサービスを受ける場合、まだ受けていないサービスに対して支払った金額に使う科目です。サービスを受け取る権利を持つ、ということから資産項目に含まれます。

例えば、3月決算の会社で、インターネットの年間利用料1,200円が3/1に発生したとします。この時、1ヶ月の利用料は100円となります。

1,200÷12=100

支払時には、

通信費1,200 現預金1,200

として1年分の費用を先に計上します。

そして期末では、

3/31には未経過分、まだ受けていないサービス分である4月から翌年2月末までの11ヶ月分を前払費用として振り替えなければなりません。

この時に発生する仕訳は以下の通りです。

前払費用 1,100 通信費 1,100

そして翌期首に、前期に前払費用計上した通信費1,100円分を、前払費用として振り戻します。

通信費 1,100 前払費用 1,100円

 決算時の調整のための特別な科目であり、翌期にはもう一度費用科目に振り替えるのが特徴です。

何だか難しく感じますが、要は1年分先に費用計上したから、期末にまだサービス受けてない分の費用を減らすというだけです。会社として受けてないサービスなのに費用計上するのは会計上適正ではないからですね。

試験では、「●●の費用を繰り延べる」など書かれていますので、繰延=前払だなと頭の中で繋がるようにしておきましょう。

2.未払費用とは?

未払費用とは、既に支払が確定しており、かつ既に提供されたサービスに対してまだ支払われていないものを指します。

例えば、3月決算の会社で、1年間分のインターネット利用料の支払が1,200円であったとして、3/1に利用を開始し、3/1に実際に支払う契約を結んだとしましょう。

当期の3月決算の時点では、会社としては1ヶ月分(3/1~3/31)の利用料を費用認識するため、以下の仕訳を入れます。この時、1ヶ月分の利用料は、以下の計算式のように100円になります。

1,200÷12=100

利用開始時ではまだ支払は発生していませんので、

仕訳なし

期末では、発生した利用料は費用として認識する必要があるため、

通信費 100 未払金 100

 そして翌期首に、前期に未払金として計上した100円分を振り戻します。

未払金 100 通信費 100

 そして、翌年の3月に実際にこの未払金を支払います。

通信費 1,200 現金 1,200

前払費用と違い、期末になって初めて費用が発生して、翌期の支払時に全額を認識します。

試験では「●●の費用を見越す」など書かれていますので、見越=未払だなと頭の中で繋がるようにしておきましょう。

3.まとめ

言葉は似ていますが、

繰延=前払

見越=未払

はしっかり覚えておきましょう。

また、最初に計上される場所がそれぞれ前払費用は借方未払費用は貸方です。混同せず、しっかりと違いを理解していきましょうね!

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください

経理小話④〜初心者向けメタルのススメ〜

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は簿記じゃなくてヘヴィメタルのお話。

実はかれこれ15年以上メタルやハードコア界隈が好きで聴いてます。

なんだか怖いイメージのあるメタルですが、実はそんなことありません。

今日は初心者の方一押しの曲ご紹介します!あっさりハマっちゃうかも?
※主観なので悪しからず

メタル初心者おすすめの曲たち!!

Eagle Fly Free/Helloween

ドイツの至宝です。このバンドに出会って私はメタル道に入りました。テクニカル、ハイトーン、キャッチー全て兼ね備えてる最高の曲。未だに1日1回は必ず聴きます。

San Sebastian/Sonata arctica

メタルは実は北欧に多いのですが、その中でも日本では1番有名なバンドではないでしょうか。高速ビートと少し甘めのメロディとハイトーン、テクニカルなギター、キーボードに間違いなくノックアウトされます!

Master Of Puppets/Metallica


メタル全く知らない人でも「メタリカ」は聞いたことあるのでは?メタリカの曲の中でもど定番の曲です。激しさと哀愁漂うメロディが同居する名曲ですね。ジョジョ5部で鉄をどうこうしていた方もこのバンドから命名です。

Angel Of Death/Slayer


こちらはアメリカのメタルの帝王。ひたすら速い2ビートにゴリゴリのギター。社会で疲れている方はこれを聞いてスッキリしましょう。本当にスッキリします。

 

Embody The Invisible/In Flames

スウェーデンのメロディックデスメタルバンド。デスメタルと聞くとなんだか聴きづらそうですが、叙情的なメロディに乗っかるデス声はあなたをメタルの世界に誘うこと間違いなし!

まとめ

最近は、BABYMETALなどのおかげか、ヘヴィメタルも非常に身近な存在になっているので嬉しい限りです。皆様も毛嫌いせずに聞いてみましょうね。怖くないですし、ダサくないですよ。

資本金、資本準備金、資本剰余金の違いとは!?

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は、資本金、資本準備金、資本剰余金の違いについてです。

純資産って通常の取引と絡まないので結構苦手な方多いのではないでしょうか。

ところが、簿記の級が上がれば上がるほど、純資産の部は重要なポイントになっていきます。違いについてしっかり抑えていきましょう。

資本金とは

資本金は、株主が会社に対して払い込んだお金のことです。

会社を始める際に手元にお金がないと何も出来ませんね。株式会社は、株主に対して株式を発行し、対価としてお金を受取り、事業を始めます。

受取時の仕訳としては、

現金預金XX 資本金XX 

です。

なんだか資本金と聞くと、借方に来そうですが、あくまで純資産の科目。貸方にするのを間違えないようにしましょう。

その他の資本項目

純資産の部には、資本金以外に資本剰余金という科目が存在します。(その他にも利益剰余金等があります。忘れた方はこちらから確認)

さらに資本剰余金には内訳として、資本準備金その他資本剰余金があります。

 

ややこしいので以下の表でさっと覚えてしまいましょう。

資本準備金とは

資本準備金は皆さんよく知っている、資本金の半分を計上する勘定科目のやつですね。正確にいうと、会社法で定める資本金として計上しないこととした資本金のことです。

会社法では、資本金の払込があった時に、1/2の金額まで資本準備金として計上する事ができるんですね。

仕訳でみていきましょう。

資本金3,000の払込みを受けた場合、

現金預金3,000 資本金1,500
資本準備金1,500

ここで疑問が多いのが何で資本金に全部計上しないのか?という点です。

資本金が大きい方が会社としても立派に見えるような・・・と思いますが、実は、資本金が多額になると結構デメリットがあります。

例えば、資本金が1億円を越えると法人事業税の外径標準対象会社に該当してしまい、資本割が適用される→税金が高くなるなど税務面で結構デメリットがあります。(その他もたくさんあるので興味がある方は資本金 デメリットなどで検索してみましょう)

その他資本剰余金とは

 

その他資本剰余金とは、上の図にもある通り、

資本準備金以外の資本取引によって発生した金額です。

その他資本剰余金は使い道が結構多く、自己株式の処分差損益など資本取引の際に使います。簿記2級だと資本剰余金の配当の時に出て来ますね。

仕訳でみていきましょう。

株主総会で配当金2,000を資本剰余金から配当する決議を行った場合、

その他資本剰余金2,000 未払配当金2,000

です。基本的にその他資本剰余金は資本金と資本準備金以外の資本取引に多用される勘定科目と覚えておけばOKです。

まとめ

資本金、資本準備金、資本剰余金などの純資産項目は皆さん大の苦手です。

普段の取引だと出てこないので慣れないですね。

気をつけるべき点は以下2つ!

1.属性

資本金:株主からもらった運営資金

資本剰余金:資本金以外の資本。資本準備金とその他資本剰余金に分かれてる

2.仕訳

なんとなく借方っぽいですが、

純資産は貸方科目。減る時は借方!増える時は貸方

しっかり覚えて試験の際にミスがないようにしましょうね。

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください

前受収益と未収収益をわかりやすく解説!!

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今回は前受収益と、未収収益についてです。

簿記3級では、経過勘定と言われる難しそうな論点がたくさん出てきます。

前受収益未収収益も上記の経過勘定に含まれる勘定科目です。

わかりづらいですがしっかりと理解していきましょう。

経過勘定とは?

経過勘定とは、継続してサービス提供を受けたり行ったりすることにより、時の経過に応じて収益または費用になるもののうち、現金支払や受取の時期とP/L上の損益認識の時期がずれている場合の処理の勘定科目です。

要はどういうこと!?

ざっくり申し上げますと、

1年間のサービス提供や費用支払が、企業の決算期間(3月決算ではX1年4月〜X2年3月)をまたいじゃったら、全額売上計上しないで、該当する月の分だけ収益/費用計上しないとダメよ。

ということです。

例えば、3月決算の会社がX1年6月に1年間分の収益計上したら、

収益:X1年6月〜X2年6月

決算期間:X1年4月〜X2年3月

X2年3〜6月までが余ってますね・・・

これを経過勘定と言われる勘定科目に一時的に計上して、

収益:X1年6月〜X2年3月

決算期間:X1年4月〜X2年3月

に揃えるイメージです。

上記は経過勘定のうち一例ですが、簿記3級の試験では1年間のサービス提供や家賃の支払/受取、保険料の前払などが出てきます。

前受収益とは?

前受収益とは、継続してサービスの提供を行う場合、まだ提供していないサービスに対して受け取った金額に使う科目です。サービスを提供する義務がある、ということから負債項目に含まれます。

例えば、3月決算の会社で1年間のサービスの利用料としての売上1,200円が3月に発生したとします。この時、1ヶ月の売上高は100円となります。

1,200÷12=100

前受収益は、サービスの提供より前にお金が入ってくることになるので、発生時には以下のような仕訳になります。

現金 1,200 売上 1,200

 期末には未経過分、まだ提供できていないサービス分である11ヶ月分を前受収益として振り替えなければなりません。

この時に発生する仕訳は以下の通りです。

売上 1,100 前受収益 1,100

そして翌期首に、前期に前受収益として計上した1,100円分を振り戻します。

前受収益 1,100 売上 1,100円

決算時の調整のための特別な科目であり、当期の売上を正しく認識するためのものであるということが特徴です。

2.未収収益とは?

未収収益とは、本業で売っているサービス以外のものを売って、代金は後で受け取る際に使用する科目です。

例えば、本業は商品販売業をやっていたとして、自社ビルのテナント家賃収入で利益が出て、その利益の金額を後で受け取る際に使用します。

具体例でみてみましょう。

3月決算の会社で、自社ビルの家賃収入が1年間1,200円であったとして、3月にテナント入居、翌年3月に実際に支払を受ける契約を結んだとしましょう。

3月の決算時点では、会社としては1ヶ月分の家賃収入が発生しているため、以下の仕訳を入れます。この時、1ヶ月の家賃は100円となります。

1,200÷12=100

未収収益 100 受取家賃 100

そして翌期首に、前期に未収収益として計上した100円分を振り戻します。

受取家賃 100 未収収益 1,100円

 翌年の3月に実際に支払を受けます。

現金 1,200 未収収益 1,200

前受収益と同様、当期の収益を正しく認識するためのものであるということが特徴です。

3.簿記3級で気をつけるべきポイント

3級で気をつけるべきポイントとして、前受収益と未収収益の違いを理解しておきましょう。

違いとしては、「お金を受け取るタイミング」と「なんのサービスの対価として受け取るお金なのか」という2つです。

1つ目の「お金を受け取るタイミング」は、サービスを提供する「前」にお金を受け取るのか、それとも「後」にお金を受け取るのかという違いです。

2つ目の「なんのサービスの対価として受け取るお金なのか」ということは、「本業」かそうでないか、の違いがあります。前受収益は、本業として売り上げたお金を計上する時に使いますが、未収収益は本業以外でお金を受け取る権利が発生した際に使います。

この2つに注意して、2つの科目を見分けていきましょう。

4.まとめ

同じ「収益」という言葉は使われていますが、気をつけるべきポイントで触れた通り、発生するタイミングと、何のサービスをこちらが提供したか、で使うべき科目が異なってきます。

前受収益→先に本業でお金を受け取っている

未収収益→本業以外でまだお金を受け取っていない

しっかりと見分けて、攻略していきましょう!

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください