前受収益と未収収益をわかりやすく解説!!

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今回は前受収益と、未収収益についてです。

簿記3級では、経過勘定と言われる難しそうな論点がたくさん出てきます。

前受収益未収収益も上記の経過勘定に含まれる勘定科目です。

わかりづらいですがしっかりと理解していきましょう。

経過勘定とは?

経過勘定とは、継続してサービス提供を受けたり行ったりすることにより、時の経過に応じて収益または費用になるもののうち、現金支払や受取の時期とP/L上の損益認識の時期がずれている場合の処理の勘定科目です。

要はどういうこと!?

ざっくり申し上げますと、

1年間のサービス提供や費用支払が、企業の決算期間(3月決算ではX1年4月〜X2年3月)をまたいじゃったら、全額売上計上しないで、該当する月の分だけ収益/費用計上しないとダメよ。

ということです。

例えば、3月決算の会社がX1年6月に1年間分の収益計上したら、

収益:X1年6月〜X2年6月

決算期間:X1年4月〜X2年3月

X2年3〜6月までが余ってますね・・・

これを経過勘定と言われる勘定科目に一時的に計上して、

収益:X1年6月〜X2年3月

決算期間:X1年4月〜X2年3月

に揃えるイメージです。

上記は経過勘定のうち一例ですが、簿記3級の試験では1年間のサービス提供や家賃の支払/受取、保険料の前払などが出てきます。

前受収益とは?

前受収益とは、継続してサービスの提供を行う場合、まだ提供していないサービスに対して受け取った金額に使う科目です。サービスを提供する義務がある、ということから負債項目に含まれます。

例えば、3月決算の会社で1年間のサービスの利用料としての売上1,200円が3月に発生したとします。この時、1ヶ月の売上高は100円となります。

1,200÷12=100

前受収益は、サービスの提供より前にお金が入ってくることになるので、発生時には以下のような仕訳になります。

現金 1,200 売上 1,200

 期末には未経過分、まだ提供できていないサービス分である11ヶ月分を前受収益として振り替えなければなりません。

この時に発生する仕訳は以下の通りです。

売上 1,100 前受収益 1,100

そして翌期首に、前期に前受収益として計上した1,100円分を振り戻します。

前受収益 1,100 売上 1,100円

決算時の調整のための特別な科目であり、当期の売上を正しく認識するためのものであるということが特徴です。

2.未収収益とは?

未収収益とは、本業で売っているサービス以外のものを売って、代金は後で受け取る際に使用する科目です。

例えば、本業は商品販売業をやっていたとして、自社ビルのテナント家賃収入で利益が出て、その利益の金額を後で受け取る際に使用します。

具体例でみてみましょう。

3月決算の会社で、自社ビルの家賃収入が1年間1,200円であったとして、3月にテナント入居、翌年3月に実際に支払を受ける契約を結んだとしましょう。

3月の決算時点では、会社としては1ヶ月分の家賃収入が発生しているため、以下の仕訳を入れます。この時、1ヶ月の家賃は100円となります。

1,200÷12=100

未収収益 100 受取家賃 100

そして翌期首に、前期に未収収益として計上した100円分を振り戻します。

受取家賃 100 未収収益 1,100円

 翌年の3月に実際に支払を受けます。

現金 1,200 未収収益 1,200

前受収益と同様、当期の収益を正しく認識するためのものであるということが特徴です。

3.簿記3級で気をつけるべきポイント

3級で気をつけるべきポイントとして、前受収益と未収収益の違いを理解しておきましょう。

違いとしては、「お金を受け取るタイミング」と「なんのサービスの対価として受け取るお金なのか」という2つです。

1つ目の「お金を受け取るタイミング」は、サービスを提供する「前」にお金を受け取るのか、それとも「後」にお金を受け取るのかという違いです。

2つ目の「なんのサービスの対価として受け取るお金なのか」ということは、「本業」かそうでないか、の違いがあります。前受収益は、本業として売り上げたお金を計上する時に使いますが、未収収益は本業以外でお金を受け取る権利が発生した際に使います。

この2つに注意して、2つの科目を見分けていきましょう。

4.まとめ

同じ「収益」という言葉は使われていますが、気をつけるべきポイントで触れた通り、発生するタイミングと、何のサービスをこちらが提供したか、で使うべき科目が異なってきます。

前受収益→先に本業でお金を受け取っている

未収収益→本業以外でまだお金を受け取っていない

しっかりと見分けて、攻略していきましょう!

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください