銀行勘定調整を得意分野にするヒント

こんにちわ!サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は銀行勘定調整について、解説します。

みなさん本当苦手なんです。銀行勘定調整苦手の原因としては、以下の点があげられるかと思います。

・どの項目が自分の調整か銀行の調整か覚えられない

・解決まで時間がかかって結局報われない

今日はそんな方に銀行勘定調整とは?という部分と、得意分野になるためのヒントお教えします。

銀行勘定調整とは?

銀行勘定調整とは、銀行から送られてくる期末の預金残高と自社内の帳簿残高を合わせる作業のことです。

え?そもそも合うはずじゃないの?

と思うかもしれませんが、以下の原因で実際残高と帳簿残高はズレちゃうんですね。

1連絡未通知

2未渡小切手

3誤記入

4時間外預入

5未取立小切手

6未取付小切手

多すぎ!!と思いますよね。本当にそう思いますが意味がわかれば簡単です。

次の章から見ていきましょう。

それぞれの意味は?

では上記6つの要因のそれぞれの意味を解説します。

連絡未通知

銀行口座に入出金があったのに銀行が連絡忘れているパターンです。

当社側で修正する仕訳です。

入金の場合

当座預金xx/●●xx

出金の場合

●●xx/当座預金xx

未渡小切手

小切手は振出して仕訳までしちゃったのに、小切手を渡し忘れたパターンです。

当社側で修正する仕訳です。

当座預金xx/未払金xx

※なんで当座預金?という方はこちらで再確認

誤記入

文字通り、帳簿に間違った仕訳を記入しているパターンです。

当社側で修正する仕訳です。

間違った仕訳を訂正仕訳する

時間外預入

期末日に銀行に預け入れをしたものの、営業時間外の預け入れのため、銀行側が認識していないパターンです。(夜間預入れ口みたいなの銀行にありますよね?)

当社の原因ではないので銀行側で修正・仕訳不要です。

仕訳なし

未取立小切手

小切手で代金を回収下にも関わらず銀行がまだ小切手の金額を取り立てしていないパターンです。

当社の原因ではないので、銀行側で修正・仕訳不要です。

仕訳なし

未取付小切手

当社が小切手を振り出したにも関わらず、取引相手がまだ銀行で換金していないパターンです。

当社の原因ではないので、銀行側で修正・仕訳不要です。

仕訳なし

 

試験の最中どう処理するのが1番いいの?

皆様が銀行勘定調整を苦手な要因として

・どの項目が自分の調整か銀行の調整か覚えられない

・解決まで時間がかかって結局報われない

がほとんどかと思います。

これらの原因は、

・上記6つの要因をよく覚えていない

・当社側から当座預金の残高を求めてしまっている

のが原因だと思います。

最終的に当社側の仕訳も当然やらなくてはいけないですが、当座預金の残高っていう答えがはっきりわかってた方が安心して仕訳切れますよね?また、銀行側の修正であれば、仕訳しなくても単なる足し引きで終わるので、私は試験の時以下の順序でやっていました。

銀行側で調整→当座預金の本当の残高求める→当社側で仕訳→仕訳があっているか確認

楽な覚え方あるの?

上記6つ全部ちゃんと意味まで理解して解くのが本当はいいですが、入り口として私は以下のように覚えていました(勝手に)

時間外と未取●●は銀行側!それ以外は当社!

それぞれの内容や加減算は当然覚えなくてはいけないですが、そもそも当社側の原因か銀行側の原因か特定しないと話が進まないですよね。試験の時って意外に緊張しているので、

「あれ?これどっちだ?当社か?銀行か?えーとプラスだっけ・・・うーん」

となる可能性が高いので、まずは当社側か銀行側か上記の覚え方しておくと、とりあえず銀行勘定調整の入り口には入れるので気分的に楽です。あとは加減算考えればいいだけなので。

まとめ

銀行勘定調整は受験生皆苦手だと思います。逆に覚えてしまえば得点源になるので、本ブログを参考にしながらしっかりと覚えてしまいましょう!

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください