なんで小切手は当座預金なの?手形との違いは?

こんにちは。サラリーマン簿記講師めたきんです。

今日は簿記3級でやたら出てくる小切手についてです。

ドラマなどで「好きな金額を書いてくれ」と渡されるアレですね。

(もう古いか。。。)

この小切手ですが、簿記の世界では何故か「小切手」という勘定科目が存在しません。手形はあるのに?と疑問をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。以下で解説します。

小切手とは?

用紙に金額、日付等の必要事項を記入し相手に渡し(振り出し)、支払いをする有価証券です。小切手を受け取った人はすぐさま現金化できるというのが特徴です。

何で当座預金なの?

さてこの小切手、たとえば備品の支払を小切手でした場合

備品XX/当座預金xx

という仕訳を切ります。

手形から学習した人は、いやいや、当座預金は現金で支払ってるから、

備品xx/支払小切手xx

じゃないの?

と思う方もいるのでは。

実は、小切手と手形の大きな違いとして、すぐさま現金化できるという点がポイントになります。手形は一定の期日(支払サイト)に基づいて、「●日後に銀行に行ってくださいねーそしたら現金と交換できますよー」という資産性、負債性があるものです。

一方で小切手は現金の換金可能期間が振り出しから10日以内という短いスパンのため、基本降り出したタイミング=当座預金が減ったタイミングというみなしをしてるんですね。なので、小切手の仕訳を行うときは基本的に現金当座預金の勘定科目しか使いません。

小切手で注意すべきポイント

小切手の取引は簿記3級でものすごい出てきますが、注意すべき点は以下の2点だけです。

・自分で振り出した小切手か?

・他人が振り出した小切手か?

 

自分で振り出した場合

→必ず当座預金勘定を使います。これは、借方でも貸方でも一緒です。

自己振り出し小切手の論点もありますが、

当座預金として処理します。要は、自分で出したものは全部当座預金で処理するルールということです。これは覚えちゃいましょう。

他人が振り出した場合

→必ず現金を使います。これも借方でも貸方でも一緒です。

いつでも現金化できるとイメージしておきましょう。振出先がどこであろうが他人振出なら一緒です。

おすすめの勉強法は?

私が実際に試験を受けたときは、独学による勉強でした。

1日の空き時間のほとんどをひたすら仕訳を切りまくって、わからない論点は調べるという方法です。正直どのテキストでもいいので1冊まるまるやりきるのが大事です。

実際これで勉強始めて2ヶ月で簿記2級まで受かりましたが、

今になると、最初から専門校で授業受けておけば基礎しっかりしたのになあと

若干後悔している部分もあります。

社会人の方や主婦の方など中々時間は取れないけれど、しっかり学習したい方は

専門学校を受講してもいいと思います。(後々実務をするときに響いてきます)

まとめ

小切手は少しややこしい論点ですが、上記の2点のポイントを抑えてしまえば簡単です。是非得点源にしましょう!

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください