売上値引・割引・割戻の覚え方!!

こんにちは。サラリーマン簿記講師めたきんです。 今日は売上値引・割引・割戻についてです。

正直どう違うのよ!?文字面似すぎなんだよ!!!

と激昂されている方も少なくないのでは・・・

これ実は、それぞれの意味を理解すればすぐに覚えられます。

(おそらくですが)特に試験問題作る側も引っかかりやすいところ出さないと皆受かってしまいますのでこの論点はほぼほぼ出ると考えていただいていいと思います。

売上値引とは?

売上の値引は、通常顧客に売った商品やサービスの品質に問題があった場合に先方から「この商品ダメだから値引しろよ!」というクレームが発生した場合に代金を安くすることです。 以下の図を見て見ましょう。

顧客はややダサい時計渡されて、「じゃあ全額払いますね!」となるはずもありません。ただ全部返品するのも面倒。そんな時は当初決めた価格から値引を求めてきますよね。

当社側としては、その時計は100円の価値の売上ではなく95円の価値の売上になるので売上を減らすわけです。そして後日入金があるはずの売掛金も95 円になるので売掛金も減らすことになります。

結果として、

売上 5 / 売掛金 5

の仕訳になるわけです。

割戻とは?

売上の割戻は、平たくいうと「リベート」です。 以下の図で確認して見ましょう。

例えばあなたが時計の会社をやっているとして、毎月2~3円しか売れてなかったのに、急に100円売れたら最高ですよね?また、そんなにたくさん買ってくれる顧客は絶対逃したくないものです。

その場合、売上の割戻を行うことで、「他の会社と違ってこの会社からたくさん買うとリベートもらえるな!次回もよろしく頼むよ!」という話になりやすいですよね。 この割戻ですが、要は売上値引と性質は一緒です。

結果として、

売上5 / 売掛金5

の仕訳となります。

割引とは?

売上の割引は、支払期限の前に支払を受けてもらった場合に、代金を少しディスカウントすることです。以下の図で確認して見ましょう。

割引って単語どこかで聞いたことありませんか?そう手形です。手形は一定の期間後に入金されるものですが、それが待てない人が銀行に持ち込んで、「割引」してもらい、少し減った現金を受け取るんでしたね。

売上も一緒で、売掛金というのは代金を後払いしてもらうため、その期間に応じた利息が含まれています

よって、入金を待つ時間が短くなった=分の利息を認識してあげる必要があります。(手形売却損と似たような性格ですね)

結果として、

当座預金95 / 売掛金100

売上割引5

の仕訳になるわけです。手形と一緒で売掛金の残高には影響ありませんし、売上には何も影響ありません

ちょっと早く入金あった分を当社側で費用認識しているだけです。なお、利息的な性格の費用のため、営業外費用になります。

まとめ

上記でイメージを持ってもらえた方は試験用に以下の表をさっくりと覚えてしまいましょう。中途半端に覚えると、割戻と割引で確実に引っかかります。(今回のお題では出してないですが、返品も載せておきます)

売上返品 売上xx/売掛金xx
売上値引 売上xx/売掛金xx
売上割戻 売上xx/売掛金xx
売上割引 現預金xx/売掛金xx 売上割引xx

私は副業で簿記2〜3級の個人講師をしております。個人レッスンでより簿記の理解を促進したい方はお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください